サンゴ礁の健康診断「リーフチェック」が、関東など島外からの参加者を含む21名のボランティアダイバーによって、11月12日に供利港沖で実施されました。
リーフチェックは、サンゴ礁の斜面に沿って魚類(チョウチョウウオ・ブダイなど)や無脊椎生物(ウニ・シャコガイなど)を数えたり、サンゴ礁を覆っているもの(サンゴ・海藻など)を記録していく調査です。

今回の調査では、サンゴ礁を覆っている造礁サンゴの割合が、浅いところ(水深5m)で12%、深いところ(水深10m)で27%という結果となり、昨年と比べて僅かながら増加していることがわかりました。
白化や病気に罹っているサンゴも少なめで、サンゴの種類も多くなってきていることから、サンゴの状態としては良い方向に向かっているといえます。

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しかし一方で、サンゴの成長を妨げとなる栄養塩の流入によって連鎖的に増えるといわれているガンガゼ類や、サンゴに食害を与えるオニヒトデの増加も同時に確認されており、せっかく増えてきたサンゴやサンゴ礁の健康度を今後大きく脅かしてしまう可能性もあります。

リーフチェックによって得られたデータは、与論島のサンゴ礁保全のための活動に役立てていきます。
与論島の豊かな海を大切に守っていくために、与論のサンゴ礁についてみんなで考え行動していきましょう。

ヨロン島観光協会/ヨロンの海サンゴ礁再生協議会事務局