平成22年度鹿児島大学ローカルシンフォニー事業が3月20日・21日にあり、「クノッソスの少年」像(鹿児島大学教育学部教授 池川直作)が、与論中学校サッカー部員21名らの協力により、ヨロンコースタルリゾートに、島のサンゴ石の上に設置されました。
クノッソスとは、エーゲ海にあるクレタ島の地名です。そこで発見されたクレタ文明(紀元前2600年)時代の壁画に、牛を飛び越えている少年の絵があります。「クノッソスの少年」の壁画としてとても有名です。この壁画をモデルに、池川先生が制作した「クノッソスの少年」像をこの度ご提供頂き、それを設置した次第です。



これまで、池川先生と一緒に、平成19年度は「ポセイドンの馬」を、平成20年度は「デロス島のライオン」を制作してきました。
「ポセイドンの馬」について説明します。ミコノス島のとなりにデロス島があります。ギリシャ神話で、デロス島をつくったのがポセイドンです。ポセイドンは海神で、もう一つの姿は馬です。馬に姿をかえたポセイドンが与論の青い海から勢いよく姿を表してくる様子をイメージして作ったのが「ポセイドンの馬」の像です。
次に「デロス島のライオン」について説明します。デロス島に、アポロン神がいて聖なる泉というのがありました。その聖なる泉を守護するようにライオンの像が7体あったとされています(紀元前7世紀頃作)。そのうちの5体はデロス島に現存し、1体はベネチアにあります。残る1体が行方不明なのです。その残る1体が、2,800年の時を超えて、ギリシャ国ミコノス市と姉妹都市(1984年)となったこの与論島に出現したというストーリです。