平成21年12月2日に、砂美地来館にて「KAMあまみ21 第10回シンポジウム」が開催されました。
来年2010年は、中国から奄美へさとうきびが伝えられて400周年を迎えます。
今までさとうきび栽培によって発展してきたと言っても過言ではない奄美農業ですが、一方で、化学肥料や農薬による土壌汚染などの環境問題も叫ばれています。
先人達の努力により発展したさとうきび栽培中心の奄美農業を、環境問題も視野に入れながら再確認し、次代につないでいけるような農業として発展させるためにはどうしていけばよいか考えるために開催されました。
「KAM」とは・・・
かごしま・アグリ・ミュージアムの略。
鹿児島らしさが満たされた農業・農村という意味です。
「第9回あまみフォト農美展」の表彰式や、基調講演として、鹿児島大学法文学部教授の原口泉先生による「さとうきびの歴史が伝える奄美のアイデンティティ」という題目で講演会がありました。
また、5名のパネラーの皆さんとコーディネーターの松井輝美(南海日日新聞社 常務取締役)氏、コメンテーターとして農林水産省農村振興局 次長の齋藤晴美氏を迎え、パネルディスカッションがありました。
環境問題が中心となった内容で、奄美の歴史とこれからの新しい農業の方向性について多彩な意見が出されていました。
島内外から約400名の参加者となり、大変にぎわいました。