硬度とは?
水に含まれるカルシウム・マグネシウムの作用により、料理の味に影響が出ると言われており、和風料理には軟水が、シチューなどの洋風料理には硬水が、適していると言われています。
硬度が高いとせっけんの泡立ちが悪くなることから、硬度の水道水質基準は300mg/L(水1リットル中に炭酸カルシウムとして300mg)以下となっています。
硬度が低い水は、あっさりとして癖がなく、逆に硬度が高い水は、こくがあり癖のある味となります。日本では、おいしさの面から硬度の目標値10~100mg/Lが設定されています。
地域による硬度の違い
水道水の硬度は、水源の種類に大きく影響され、一般的に地下水の方が河川水などに比べ、高くなる傾向があります。
欧米のように石灰質の地域を長い時間かけて通ってくる水の硬度は高く、日本のように地中での滞留時間や河川延長が短い場合、硬度は低めになります。
なお、与論の水道水の硬度は、200~230mg/L前後であり、WHO(世界保健機関)による軟水・硬水の区分によると「硬水」に該当します。
WHO(世界保健機構)の飲料水水質ガイドラインでは硬水と軟水を次のように区分しています。
区分 | WHOの基準 | 一般的な基準 |
軟 水 | 0~60mg/L | 0~100mg/L |
中程度の軟水(中硬水ともいう) | 60~120mg/L | 100~300mg/L |
硬 水 | 120~180mg/L | 300mg/L~ |
非常な硬水 | 180mg/L~ |